
ウエストを細くし、カットのついた腹斜筋(わき腹の筋肉)をつくるベストな種目とは?
この記事では、腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)の構造、腹斜筋を鍛えるやり方・どの種目を選べば効果的かなどを解説していきます。
腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)の構造
腹斜筋(わき腹の筋肉)には、外腹斜筋と内腹斜筋があり、それぞれ腹直筋(腹部正面の筋肉)の左右に1対ずつ位置しています。
外腹斜筋は、ろっ骨外側の上部から腹部中央の下部に向かって(正面から見るとV字型に)走っていて、腹直筋と同様に表層にあり、発達して体脂肪が少なくなると見ることができます。
内腹斜筋は外腹斜筋の深層にあって、外観では見ることができず、下方の骨盤部分から始まって腹部中央の上部で(正面から見ると逆V字型に)走っている筋肉になります。
腹斜筋を鍛える種目
腹斜筋は、体幹部を屈曲(腹直筋とともに、上体を丸める)・回旋(ひねる)・側屈(横へ倒す)する働きがあります。
脊柱を前方に屈曲する、一般的なクランチ動作でも腹直筋を補助するのに働くので(とくに速いペースで行った場合)、外腹斜筋・内腹斜筋を刺激することができます。
クランチの動作にひねりを加えたツィスティングクランチ(片側の肘・肩を、反対側の膝・腰に近づける動作)では、より強く腹斜筋が働き、外腹斜筋・内腹斜筋を鍛えることができます。
(左の肩を右の膝のほうへ近づけるようにすると、リードする右側の内腹斜筋と引っ張られる左の外腹斜筋を鍛えることができます)
また、側方へ体を起こすサイドクランチ(同じ側のろっ骨と骨盤を近づける)では、起こした側の腹斜筋を鍛えることができます。
(右側の体側を上にして横になり、ろっ骨と骨盤を近づけると、右側の外腹斜筋・内腹斜筋を鍛えることができます)
腹斜筋を鍛えるベストな種目とは?
一般的なクランチの動作や、ひねりを加えたツィスティングクランチ・側屈するクランチとそのバリエーションのいずれも、腹斜筋を刺激し、鍛えることができます。
このことを踏まえて、どれか一つの種目だけではなく、プログラムには定期的にそれぞれのタイプの動作を採り入れると、腹部の外観を良くするだけでなく、筋力を高めてより機能性にも優れた筋肉をつくる効果が見込めます。
まとめ:腹筋を効果的に鍛えるためのポイント
・腹斜筋(わき腹の筋肉)には、外側の外腹斜筋と深部の内腹斜筋があり、正面の腹直筋の側方に位置している
・腹斜筋には、体幹部を屈曲(上体を前方に丸める)・回旋(ひねる)・側屈する(横へ倒す)働きがある
・腹斜筋を鍛える主な種目には、一般的なクランチ、ツイスティングクランチ、サイドクランチがある
・どの種目がベストというより、定期的にそれぞれのタイプの動作を採り入れると、腹部全体の外観を良くすることができる
最後に、腹筋は他の部位のエクササイズでも体を支えるのに補助的に働いているので、トレーニングの最後に行うことがお勧めです。
(先に腹筋が疲労していると、他の部位を十分な強度で鍛えづらくなるため)
脚・胸・背中・肩など、より大きな筋肉を優先的に鍛えてから最後に腹筋を行うと、効率よく腹筋を鍛えることができます。