
体脂肪を燃やすためには、しっかりと有酸素運動も行う必要がある?
この記事では、有酸素運動の特徴と効果、筋トレとの組み合わせ方などを解説していきます。
有酸素運動で期待される効果
米心臓協会の報告によると成人の場合、中程度の強度の有酸素運動(ウォーキングやダンスなど)を週に150分以上、強度の高い有酸素運動(ランニングや縄跳びなど)を週75分以上行うことで高血圧や糖尿病、肥満のリスク低下につながるという報告があります。
有酸素運動は心肺機能を高め、太りすぎを予防する効果が期待できます。
ただ、こと減量に関しては有酸素運動よりも食事のほうがさらに重要になります。
(仮に有酸素運動を行ってエネルギーを200kcal消費したとしても、その後2000kcalの食事を摂ってしまえば、運動の効果は帳消しになってしまうため)
また体脂肪をより多く燃やすには、筋肉量が多いほうが有利になります。
筋トレとの消費エネルギーの差は?
トレーニングの強度にもよりますが、運動中の消費エネルギーは、筋トレより有酸素運動のほうが多くなります。
そのため、体脂肪燃焼には筋トレより有酸素運動のほうが効果的と思われがちですが、実際には体脂肪の燃焼には代謝の働きが大きく関与してきます。
代謝(エネルギーを消費する割合)は筋肉が多いほど高まり、さらに体を動かしていない安静時(デスクワークや睡眠時)にも、より多くのエネルギーが消費されることになります。
運動中の消費エネルギーは有酸素運動のほうが多くなりますが、安静時も含めた総消費エネルギーの量は筋肉があるほうがより多くなるので、引き締まった体をつくるには筋トレと食事の組み合わせが効果的になります。
体脂肪燃焼のための有酸素運動のメニュー
筋トレをして筋肉をつけ、適切な食事を摂っていれば体脂肪の燃焼を促すことができますが、持久力のアップも含めて有酸素運動を加えたい場合は、筋トレの後(もしくは休みの日)に行うようにします。
(筋トレの前だと、筋トレで十分にエネルギーを発揮できなくなるため。また、筋トレでグリコーゲン:分解され、筋肉内で貯蔵された糖を消費した後のほうが、体脂肪を効率よく燃焼できます)
有酸素運動はウォーキング・ランニング・バイク・ステップマシンと、エクササイズの種類や強度により消費エネルギーに差が出てきますが、基本的には続けやすいものを選択すると良いです。
強度は、初~中級者は定常状態(一定のペースで行うもの)から始め、慣れてきたらインターバルトレーニング(高強度と低強度を繰り返し行うもの)を採り入れると、短時間でも体脂肪燃焼を促すことができます。
(筋トレで、セット間の休息を短くしていくやり方でも、同様の効果が期待できます)
まとめ:体脂肪燃焼のための運動と食事の組み合わせ方
・有酸素運動は、心肺機能の向上に効果的。ただし、減量が目的の場合は、食事のほうがさらに重要になる。
・代謝(エネルギーを消費する割合)は筋肉量が多いほうが高くなる。引き締まった体をつくるには筋トレと適切な食事の組み合わせが効果的。
・有酸素運動を採り入れる場合は、筋トレの後(もしくは休みの日)に行うと、双方の効果が出やすい
・有酸素運動は自分で行いやすいものを、初~中級者は一定のペースで、慣れてきたら高強度インターバル(高強度と低強度を交互に繰り返す)を採り入れると効率的
手順を踏んで行えば、体力をつけて体形を良くしながら、余分な体脂肪を燃やしていくことができます。