
「たんぱく質の多く含まれる食品は何?」「動物性と植物性はどう違うの?」
筋肉など、体の組織をつくる材料となるたんぱく質。この記事では、たんぱく質が多く含まれる食品と、動物性・植物性のたんぱく質の違いなどを解説していきます。
たんぱく質の働きと多く含まれる食品
たんぱく質の主な働きは、筋肉や臓器のほか、髪や肌・爪など体のさまざまな組織を構成する栄養素となります。
たんぱく質などの栄養素が不足していると、筋トレをしていても筋肉が衰えて代謝(エネルギーを消費する割合)が落ち、痩せづらい体になったり、肌が荒れる・免疫力が低下しやすくなるなどの心配も。
たんぱく質が多い食品には、肉類・魚介類・卵・乳製品などの動物性たんぱく質と、大豆製品などの植物性たんぱく質があります。
サプリメント(栄養補助食品)として、各種のプロテインもあります。
たんぱく質は体に貯蔵しておくことができないので、これらを含む食品を3食に(筋トレをしている場合は、間食にプロテインも)取り入れ、体に十分な量のたんぱく質が供給されるようにします。
(1日に必要なたんぱく質の量は、体重1kgあたり1~1.6g。強度の高い筋トレを行っている場合は、2~3gに及びます)
たんぱく質を摂ると体は熱を多く発生する(食事誘発性熱産生)ので、筋肉をつけるとともに、体脂肪の燃焼を促すのにも効果的です。
動物性たんぱく質の特徴
肉・魚・卵・乳製品などの動物性たんぱく質は、吸収率は90%以上といわれ、体に吸収されやすいたんぱく質源になります。
また、動物性のたんぱく質は消化される速度が速いことが特徴として挙げられます。
そのため、筋トレ後のたんぱく質の補給に向いているとされています。
ただし、肉や卵・乳製品は脂質も多くなるため、摂りすぎに注意したり、低脂肪のものを選んだりする必要があります。
植物性たんぱく質の特徴
大豆製品などに含まれる植物性たんぱく質は、吸収率が70~80%といわれ、動物性に比べるとやや低めになります。
また動物性たんぱく質に比べ、消化も比較的ゆっくりと進むたんぱく質源になります。
ただ、植物性たんぱく質を多く含む食品は低カロリー・低脂質のものが多く、さらにビタミンや食物繊維など、たんぱく質以外の栄養素も含まれています。
全般的な健康度が高く、腹持ちが良いので食欲を押さえてダイエット効果を上げることが期待できます。
⦅プロテインにも、動物性(牛乳を原料としたホエイなど)と、植物性(大豆を原料としたソイ)があります。ホエイは消化・吸収が速く、ソイはゆっくりと進みます。
カゼインは牛乳を原料としたプロテインですが、消化がとてもゆっくりと進むので、就寝前のエネルギー補給に向いているとされています⦆
動物性と植物性たんぱく質では、どちらが良い?
動物性と植物性のたんぱく質、どちらが良いのか尋ねられることがありますが、それぞれに一長一短があるので、どちらも含めるようにするのが理想的です。
肉・魚(健康的な脂質が含まれています)を1対1にするのを目安に、豆腐や納豆などの植物性のたんぱく質、また必要であればプロテインも含めて、1日に必要な量を確保するようにします。
さらに、たんぱく質を効率よく吸収するためのビタミン(野菜類など)や、腸の健康を守るための食物繊維(発酵食品など)も含めるようにすると、健康的に体づくりを進めていくことができます。