
日頃あまり体を動かさず、食生活にも注意を払わない生活を送っていると老化現象に拍車がかかり、肥満や心臓病、高血圧、糖尿病など生活習慣病を発症するリスクが高くなります。
ですがフィットネスに関心を持ち、健康的なライフスタイルを維持してきた人は、運動不足の人がたどる道とは無縁でいられます。
この記事では、中高年からのおすすめの運動の種類や効果、注意点などを解説していきます。
50歳を過ぎても、運動は効果がある?
間違いなく可能です!ジムでは定年を過ぎた後トレーニングを始めて、筋力がアップしたり、体重が落ちて健康状態も良くなったという方がたくさんいらっしゃいます。
トレーニングを行うことで筋肉を増やし、心肺機能を高め、余分な体脂肪を落とすことができます。
運動の種類・強度を適切に選択し、合わせて正しい食事、十分な休養をとることで、体は良好な状態を保つことができます。
新しい習慣を身につけるのに早いに越したことはありません。その方にとって、今日が一番人生で若い1日です。
加齢や運動不足による身体機能の低下
成人以降、体に起こるもっとも大きな変化のひとつに、筋肉組織が失われていくことが挙げられます。
成長期を過ぎて筋肉に負荷をかける運動をほとんど行っていない場合、平均的な人で年1%の割合で筋肉量が失われていくといわれています。
それほどの数値ではないように思われますが、年数を重ねてくると、外見的にも体の内部でも徐々に変化が起きてくるようになります。
まず、筋肉が鍛えられていないと筋力・体力が落ちて、疲れやすい体になってきます。
そうなると(近年は、日常の機械化もあるので)徐々に筋肉そのものも減少していきます。
筋肉は体のラインを形づくっているので、筋肉量が減ると体型が崩れて、体にアンバランスが生じてコリ・痛みの原因につながることもあります・
また、筋肉は余分なエネルギーを燃焼するエンジンのような働きをしているので、筋肉量が減少すると代謝(エネルギーを消費する割合)も落ち、さらに太りやすい体になるという悪循環に陥ってきます。
エネルギーの消費量が落ちてくると、コレステロール値や血圧の上昇につながってくるなどの恐れも出てきます。
ですが定期的に運動をして、活動的な生活習慣を維持している人は加齢や運動不足による老化現象を抑え、逆に継続して年数を重ねるほど若返ることが期待できます。
老若男女、成果が上がる運動とは
筋トレは運動選手だけではなく、加齢や日常の機械化による運動不足を解消する効果的な手段となります。
「30歳を過ぎると、筋肉はつかないのでは?」とお思いの方も、いらっしゃるかもしれません。
じつは筋トレは、新陳代謝がある限り(つまり、生きている限り)、正しく行えば年齢を重ねていても効果が上がることが、近年の多くの報告で知られています。
(早くからジムでトレーニングをされている方は、昔からこのことに気づいていました)。
筋肉を鍛えることで筋力・筋肉の衰えを防ぎ(むしろ増やすこともでき)、体型・姿勢を良くすることができます。
また、適切な食習慣とあわせて余分な体脂肪を減らしたり、体力をつけて健康寿命を延ばす(後年、寝たきりになったりすることを防ぐ)といったことも期待できます。
中高年からの運動の注意点
「30歳以降は、筋肉はつきませんよね・・・」じつは、筋肉は新陳代謝がある限り(つまり、生きている限り)鍛えれば維持していく(または、増やしていく)ことも十分可能です。
ただし、10~20代の人のような早いペースで体力アップすることは、おそらく難しいでしょう。
成果を上げるためには運動選手のように多くやるほどいい、より重い重量を挙げなければならないと、焦って追い込みすぎるのは逆効果になります。
筋肉はトレーニングをしている最中ではなく、まず筋トレで筋肉を刺激して、適切な栄養を摂って、必要な回復時間をとることで初めて成長していきます。
久し振りに運動を再開する場合は、基本的な種目をごく軽めの負荷で行い動作を身につけ、筋力・持久力がついてくるのにしたがって負荷や種目数を増やしていくようにすると、着実に成果が現れてきます。