
「腹筋を割るのに効果的な鍛え方は?」
徹底的に腹筋運動を行っても、体脂肪を落とさなければ割れた腹筋は見えてきません。
また、食事制限で体重を減らしても、それだけでは引き締まった体を維持するのは難しくなります。
今回は体脂肪を減らし、腹筋を割るための筋トレと有酸素運動の効果的なやり方を解説していきます。
腹筋を割るには筋トレが効果的
腹筋を割りたい(体脂肪を落としたい)と考える人は、「筋トレと有酸素運動のどちらがよいのか?」で迷うことが多いです。
どちらも体の筋肉と脂肪の比率を変えることができるトレーニングですが、長期的に見て体脂肪を減らす効果を考えるなら、筋トレを優先したほうが効率的になります。
ウェイトトレーニング(ダンベルやバーベル、マシンを使った筋トレ)を行えば筋肉がつき、その結果として代謝(エネルギーを消費する割合)が高まり、エネルギーの燃焼量が多くなります。
中~高強度の筋トレによるエネルギーの燃焼効果は、トレーニング中だけでなくその後も24時間前後継続します。
また、筋肉がつくと運動時以外の時間帯(睡眠時やデスクワーク、家事などを行っている間)にも、エネルギーを消費する割合が増えてきます。
そのため、長い目で見ると筋肉量を増やす筋トレは、体型を整える(体のラインをつくる)とともに体脂肪を取り去る効果が高くなります。
▼各部位の筋肉の鍛え方一覧はこちら

腹筋を割るための筋トレメニューの進め方
ただし、腹筋を割りたいからと腹部のみを徹底的に鍛えても、(腹部を強化する効果は見込めますが)体脂肪を減らすには十分ではありません。
体脂肪の燃焼を促すには、身体の全体的な筋肉量を増やす方がはるかに効果的になります。
脚・胸・背中など体の大きな部位を主体に、8~10回(最高12回程度)繰り返せる重量で各部位の筋肉を鍛えていきます。
(メインのセットで、ターゲットの筋肉が完全に疲労するまで行うようにします)
必要であれば、熟練者にスポット(補助)についてもらうとよいです。
そうすると適切なフォームで、セットの限界まで安全に筋肉を追い込むことができます(ただし、オーバーワーク:やりすぎを防ぐためローテーションを組み、休息も設ける必要があります)。
エクササイズの種類はスクワット・ベンチプレス・ロウ・デッドリフトのような多関節エクササイズ(複数の関節が動き、より多くの筋肉が動員される種目)を主体にするようにします。
初心者は各部位の基本種目を1種目ずつ、3ヶ月以上トレーニングの経験を積んで筋力がついてきたら、各部位につき2~3種目を3セット前後行うようにします。
トレーニングの頻度は各部位につき週1~2回とし、栄養と休養(たんぱく質を含めた食事と睡眠)も十分にとって、筋肉の成長を促すようにします。
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有酸素運動の採り入れ方
ジョギングやランニング・エアロバイク(固定式自転車)などの有酸素運動は、心肺の持久力を向上させるとともに、体脂肪の燃焼を促すの働きもあります。
強度にもよりますが運動時のエネルギー消費量が多く、蓄積した体脂肪が燃料として使われ、外見を改善する効果も期待できます。
有酸素運動の目安は、まず1回に20分無理なく続けられるペースの運動を週に3回。
体脂肪が減り始め、効果が現れてくるようなら、そのプログラムを継続します。
必要に応じて体力的にも余裕が出てきたら、1回に30~40分の運動を週4回程度まで増やしてもよいです。
体脂肪を燃焼するには有酸素運動も効果的な方法ですが、これだけに頼らないないように注意。
(有酸素運動は運動時のエネルギー消費量は多いですが、それでも体脂肪燃焼を目的とするとかなりの長時間の運動が必要となります)
長期的な成果を大きく左右するのは、エネルギーを燃焼する筋肉の量と活動量、食事による総摂取エネルギーのバランスになります。
土台となる筋肉量を維持する(または増やす)筋トレを行いながら、適切な食事管理をすることが、体脂肪を減らして腹筋を見せる(腹筋を割る)ポイントになります。
まとめ
・筋トレも有酸素運動も体脂肪を減らす効果がありますが、長期的に体型を維持し、体脂肪を低く保つには筋トレが効率的。
・筋トレを行うと、トレーニング後も24時間前後、エネルギーが多く消費される状態が続く。
また筋肉量が増えると代謝も高まり、運動時以外(睡眠やデスクワーク・家事を行っている間など)も、エネルギー消費が増える
・腹筋を割る場合も、腹筋の筋トレのみでは非効率。脚・胸・背中など、体の大きな部位を主体に8~10回繰り返せる重量で各部位の筋肉を鍛えていく。
初心者は各部位の基本種目を1種目ずつ、中級者は2~3種目を3セット前後行う。
トレーニング頻度は、各部位週1~2回とし、栄養と休養(たんぱく質を含めた食事と睡眠)も十分にとり、筋肉の成長を促す。
・有酸素運動は、まず1回20分を週3回程度が目安。慣れてきたら、必要に応じて30~40分を週4回程度まで増やしてもよい。
ただし、体脂肪を落とすことを目的とする場合は、有酸素運動のみに頼らないこと。体脂肪を落として復帰を割るには土台となる筋肉量を維持し、適切な食事管理をすることがポイント。