
朝食抜きのダイエットの効果と短所とは?
ここでは筋肉を維持して、体脂肪を減らすための朝食メニューも合わせて解説していきます。
朝食抜きのダイエットの効果と欠点
朝食を抜けば、そのぶん(あとでドカ食いをしなければ)1日の摂取カロリーが減るので、体重は落ちてきます。
ただし食事を抜いた場合、ほぼ例外なく筋肉量も大幅に減少するので代謝(エネルギーを消費する割合)も落ちてきて、後にリバウンドしやすい(太りやすい)体質になってきます。
(通常でも毎晩6~8時間の睡眠中は栄養補給が行われていない状態になるので、これがさらに長くなると体内では筋肉のタンパク質を分解してエネルギー源として使われるようになり、筋肉の減少が起こるようになります。
また、食事抜きのダイエットでは胃や腸を休ませる効果があるといわれますが、体にはもともと自浄作用があるので、水分をしっかりと摂っていれば問題はありません)
朝食で摂ったほうが良い理由
体には脳と中枢神経を守る働きがありますが、これらの器官のエネルギー源となるのはグルコースです。
就寝中には、それらのグルコースの大半は肝臓から供給されます。
肝臓にはグリコーゲン(摂取した炭水化物が分解されたもの)の形態で、グルコースが蓄えられています。
ですが、貯蔵されたグリコーゲンのレベルが夜間に低下し、一定値に達すると肝臓から指令が送られ、筋肉のたんぱく質を分解してアミノ酸に変換し、それをグルコースに変える働きが起こるようになります。
そのため起床時に真っ先にすべきことは、この筋肉の分解を抑えることであり、そのために吸収の速いタンパク質(EAAやホエイプロテイン)を補給する必要があります。
そして肝臓の貯蔵グリコーゲンも補充する必要があり、そのために少量の果物を摂ることが勧められます。
筋肉を維持し体脂肪を落とす朝食メニューの例
ほとんどの果物はグリセミック指数が低く(グリセミック指数:食後の血糖値の上昇を示す指標。低いほうが体脂肪として蓄積されづらくなります)、血糖を急激に上げず肝臓に直接運ばれ、グリコーゲンに変換されます。
そうして、ゆっくりとグルコースを放出することになります。
朝食にはまず、バナナなどの果物と少量のホエイプロテイン(EAAだと、さらに吸収が速くなります)の軽食がお勧め。
その後、卵やオートミール・全粒粉のパンや玄米などで、タンパク質と炭水化物を摂るようにします。
まとめ
朝食を抜くと摂取するエネルギーが減り、体重は落ちやすくなりますが、筋肉量も減りやすく代謝(エネルギーを消費する割合)も落ち、後でリバウンドしやすい(太りやすい)体質になります。
朝食では吸収の速いタンパク質と、少量の果物がお勧め。
筋肉を維持して体脂肪を落とす朝食のメニューでは、まずホエイプロテイン(または、さらに吸収の速いEAA)とバナナなどの果物、その後卵やオートミールなどの食品で摂るようにします。