
「食べる量は変わらないのに、以前より体重が増えて、痩せづらくなったのはなぜ?」
じつは加齢や運動不足により太りやすく、疲れやすくなるのは、筋肉量が減少してくるため。
体のラインをつくる筋肉が減ると体形が崩れ、基礎代謝(エネルギーを消費する割合)も低下し、食事制限によるダイエットを行っても、筋肉量がさらに減ってリバウンドしやすい体質に。
この記事では、メリハリをつけて体を引き締め、リバウンドも抑えられるダイエットの手順を解説していきます。
加齢により太りやすくなる理由

人間の体にある筋肉は、加齢や運動不足により成長期以降、年に約1%の割合で減少するといわれています。
(だいたい30~50歳で、約10~30%もの筋肉が失われることに!
現在では、日常の機械化や在宅ワークの普及により、この傾向はさらに加速しています)
筋肉量が減少すると、基礎代謝(エネルギーを消費する割合)も落ちてくるので、昔と同じ食事をしていても体形が崩れてきて太りやすくなり、体力も低下してきます。
ダイエットにも筋トレは効果的!
食事制限により体重は減少しますが、筋肉量もさらに減少するため、後にほぼリバウンドしてしまいます。
(また、食事制限のみによるダイエットは心身とも負担が大きく、一方で代謝が落ちているので、体重減少の幅はどうしても小さくなります。
筋肉量が減少して代謝が落ちているので、リバウンド後はさらに太りやすい体質になっています)
そのためダイエットが目的の場合も、まず筋肉量を維持(または増やす)筋トレを取り入れることがお勧めです。
筋肉をつけることで基礎代謝が上がって、運動時以外(デスクワークや家事、就寝中など)でもエネルギーを消費する割合が増えてきます。
また、体のさまざまな筋肉を鍛えることでメリハリがつき、ボディメイクの効果が得られます。
さらに加齢による筋委縮(筋肉が衰えて小さくなること)を防止し、アンチエイジングの効果も期待できます。
(長年、筋トレを継続すると「年齢を重ねるほど、若々しく」なることも可能になります)
そうして基礎となる筋肉をつけたところで、食事により栄養をコントロールして食べるようにすると、リバウンドを抑えて効果的に体重・体脂肪率を減少させることができるようになります。
体重コントロールのための食事バランスとは
筋トレの目的が筋肉量アップ、あるいは体脂肪減少の場合でも、筋肉づくりの食事は高タンパク質・低脂質が基本となります。
肉や魚、卵などから摂取したタンパク質は、胃や腸でアミノ酸に分解され、筋肉(他にも皮膚や髪、爪、血管など体の組織)をつくる材料となります。
(強度の高い筋トレを行う人の場合は、そのぶんより多くのタンパク質が必要となります)
このとき注意しなければならないことは、タンパク質に含まれる脂質が増えすぎないようにすること。
(肉や乳製品に含まれる飽和脂肪酸は常温で固まるため、食べすぎると血管が詰まるなどの恐れも。魚や大豆製品などと一緒に、バランス良くとることが大切です)
そうして体重コントロールは、主食となる炭水化物(糖質)の量によって調節するようにします。
(筋肉量アップが目的の場合は糖質を増やし、体脂肪減少が目的の場合は減らすようにします。
糖質の量はそれぞれの目的で、どのくらい筋トレを行うかによって計算し、それを含んだ食材を選ぶようにします)
まとめ
加齢や運動不足により太りやすくなるのは、筋肉量が減少してくるため。筋トレを行うと基礎代謝が上がり、痩せやすく、太りづらい体になります。
筋肉をつくる食事の基本は、高タンパク質・低脂質となります。体重コントロールは、糖質の増減によって行います。
正しい手順で行うと心身に過度に負担をかけることなく、リバウンドも防止したダイエットを行うことができます。
