
上腕三頭筋(二の腕)は日常ではあまり負荷がかからず、たるみやすい部位。
上腕三頭筋の種目はたくさんありますが、中でもフレンチプレスは長頭を効果的にストレッチできる欠かせない種目です。
この記事では、フレンチプレスのやり方・回数と重量・セット数、鍛えられる部位、効果を上げるやり方のコツを解説していきます。
フレンチプレスのやり方・回数と重量・セット数
フレンチプレスは立っても座っても行うことができます。背もたれのついたベンチで行うと上体が安定しますが、それ以外で行う場合は背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で行うようにします。
(初めて行う場合は、立って行った方が体全体でバランスをとりやすくなります)
フレンチプレスはバーベル・ダンベル・ケーブル(ワイヤーを引くマシン)など、さまざまな器具で行うことができます。EZバー(カーブのついたバーベル)で行う場合は、手のひらを自分の方へ向け、内側の角度のついた部分を握ります。
手首を動かさないようにして、バーを頭上に挙げます。
息をやや深く吸って体を安定させ、肘を曲げてバーを頭の後ろに下ろしていきます。肘は真上に向け、外側に開かないようわきを軽く閉めるようにして行います。
上腕三頭筋に十分なストレッチ感が得られるところまでウェイトを下ろしたら、動作を切り替えて肘を伸ばし、息を吐いて頭上のほうへ挙げていき、繰り返します。
ウェイトを完全にコントロールできる重量で、8~12回を目安に初心者の方は2セット、慣れてきたら3~4セット繰り返すと効果的です。
フレンチプレスで鍛えられる部位
フレンチプレスは、頭の後ろから肘を伸ばして頭上にウェイトを挙げていく動作で、主に上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)を鍛えることができます。
上腕三頭筋は外側頭と内側頭(上腕裏の外側とその下)、長頭(上腕裏の内側)の3つの筋頭から成り、発達して体脂肪が低いと馬のひづめのような形をした筋肉を見ることができます。
上腕を頭上に挙げた姿勢で行うフレンチプレスでは、他の種目に比べて長頭がよくストレッチされ、とくにこの部分の発達に効果的です。
その他、肘を完全に伸ばして安定させるのに、肘筋(肘関節外側にある小さな筋肉)が補助的に働きます。
フレンチプレスで効果を上げるコツ
肩関節が硬い場合は、無理をしないこと。軽めのダンベルをひとつ、プレートの端を持って徐々に重量を上げていくようにします。トレーニング後に肩周辺のストレッチを取り入れると、可動域を改善するのに役立ちます。
動作中、背中が丸まらないように。コントロールできる中程度の重量で行うようにします。
体幹部と上腕は固定して動かさないように。肘の曲げ伸ばしをして、前腕だけが動くイメージで行います。
動作の最後で、肘を完全に伸ばして腕を引き締めるようにしてさらに力を入れると、上腕三頭筋と肘筋の発達を促すことができます。
バーベルで行う場合、EZバーで行うとストレートバーより手首の自然な角度を保ちやすく、手首へのストレスを軽減することができます。
まとめ
フレンチプレスは、頭の後ろから肘を伸ばして頭上にウェイトを挙げていく動作で、主に上腕三頭筋(上腕の裏側、二の腕の筋肉)を鍛えることができます。
上腕を頭上に挙げた姿勢で行うフレンチプレスでは、とくに三頭筋の長頭(内側部分)がストレッチされ、この部分の発達に効果的です。
動作中に上腕と体幹部は動かないようにして、肘の曲げ伸ばしをして前腕だけが動くようなイメージで行います。
フレンチプレスは、バーベル・ダンベル・ケーブル(ワイヤーを引くマシン)など、さまざまな器具で行うことができます。軽めのダンベルやEZバー(カーブのついたバーベル)を使用すると、肩関節や手首にかかるストレスを軽減することができます。
8~12回を目安に、初心者の方は2セット、慣れてきたら3~4セット繰り返すと効果的です。