
下腹は疲労しやすく、また体脂肪がたまりやすい部位。
ポッコリした下腹を引き締めるには、種目の選択といくつかのコツが必要になります。
この記事では、比較的簡単に下腹を鍛えれるニートゥチェストのやり方・回数・セット数、鍛えられる部位、効果を上げるコツを解説していきます。
ニートゥチェストのやり方・回数・セット数
ニートゥチェストは床またはベンチの端に座り、体幹部(上半身)を45~60度後ろへ傾け(手をヒップの横または後ろにつき、体重をかけるようにすると安定しやすくなります)、ヒザを曲げて脚を浮かせます。
そこから息を吸って体幹部に力を入れ、腰を軽く丸め、ヒザを曲げてを胸のほうへ近づけていきます。
ヒザをを胸の手前まで近づけたら、軽く伸ばして息を吐き、スタートポジションへ戻して、繰り返します。
最初は15~25回×1~2セット、慣れてきたら3セットを目安に行っていくと効果的です。
ニートゥチェストで鍛えられる部位
ニートゥチェストは、股関節(太ももの付け根)を中心にヒザ(脚)と胸を近づけることで、腸腰筋群(太ももの付け根、歩行時などに脚を持ち上げる筋肉)、腹直筋(腹部正面)の下部(下腹部)と上部、大腿直筋(太ももの表側の大腿四頭筋のひとつ)を鍛えることができます。
腹直筋はろっ骨から骨盤までつながっていて、骨盤(脚)をろっ骨(胸)のほうへ近づけるようにすることで腹直筋下部(下腹)を引き締めることができます。
腹直筋上部は動作中、体幹部を安定させるのに働き、膝を胸のごく近いところまで持ってくるとより引き締まってきます。
その他、外腹斜筋・内腹斜筋(わき腹の筋肉)も、動作を安定させるため補助的に働きます。
ニートゥチェストで効果を上げるコツ
ニートゥチェストで強度を上げるには、ヒザをできるだけ胸に近づけるようにします。
動作の最後で腹筋を引き締め、下背部を丸めて骨盤を後ろに回旋させる(背中を丸めて、太ももの表側を胸に近づける)ようにして行うと効果的です。
その他、動作の速度を少し速くするのも効果的です。この場合は動作の範囲が小さくならないよう、可動域全体で行うようにします。
腹筋の負荷を大きくするには、動作中、体幹部(上半身)を上げすぎないようにします。(脚のほうを胸に近づけるように意識すると、バランスをとりやすくなります)
股関節の屈筋(太ももの付け根の筋肉)の働きを抑え、腹筋への負荷を強めることができます。
応用として、ヒザをまっすぐに伸ばして行うと強度を上げることができます。
またヒザを正面ではなく、やや横に持ち上げるようにすると、腹斜筋(わき腹の筋肉)をより刺激することができます。
ニートゥチェストでは、腹直筋の上部・下部が鍛えられることから、ウエストの引き締め効果が期待できます。
(初心者の方はこれだけでも効果的。慣れてきたら、脚・胸・背中など体の大きな部位とあわせて行うと、さらに体型が良くなって代謝:エネルギー消費の割合も上がり、体も引き締まってきます)
また、太ももの付け根の腸腰筋群や、太もも前面の大腿直筋が鍛えられることで脚が上がりやすくなり、転倒予防などの効果も期待できます。
まとめ
ニートゥチェストは座った姿勢から、腰を丸め膝を胸に近づけるようにすることで、主に腹直筋(腹部正面の筋肉)の下部と上部を鍛えることができます。
床またはベンチの端に座り、体幹部を45~60度後ろへ傾けます。そこから息を吸って体幹部に力を入れ、腰を軽く丸め、両膝を曲げてを胸のほうへ近づけていきます。
ニートゥチェストで強度を上げるには、膝をできるだけ胸に近づけるようにします。その他、動作の速度を少し上げるのも効果的です。動作が小さくならないよう、可動域全体で行うようにします。
応用として、膝をまっすぐに伸ばして行うと強度を上げることができます。また膝を正面ではなく、やや横に持ち上げるようにすると、腹斜筋(わき腹の筋肉)をより刺激することができます。
腸腰筋群(股関節:太ももの付け根の筋肉)なども鍛えられることで、脚が上がりやすくなり、転倒予防などの効果も期待できます。