
かつては脂質は体脂肪を増やす要因とみなされていましたが、現在では脂質の摂取も筋肉づくりの成果を上げるのに重要とされています。
ここでは1日に必要な脂質の摂取量と、ダイエット向きの脂質の種類について解説していきます。
脂質の役割
脂質は、炭水化物に次ぐ体を動かす第二のエネルギー源。脂質には、食品によっていくつかの種類と、それぞれの役割があります。
肉類や乳製品に多く含まれている飽和脂肪酸は、常温で固まる性質がある(体内でつまる恐れがある)ので摂りすぎには注意が必要ですが、適度に摂取すれば筋肉をつくるのにも役立ちます。
(飽和脂肪酸には、筋肉をつくるホルモンであるテストステロンのレベルを高める作用もあります)
また必須脂肪酸であるオメガー3〈n-3系〉脂肪酸にも、筋肉の成長や関節の回復を促す働きがあり、体温の維持や内臓の保護など、健康全般の向上にも効果が期待できます。
脂質の1日に必要な摂取量
体づくりの成果を上げるには、1日に体重1kgあたり約1gの脂質の摂取が勧められます。
そのうちの3分の1を飽和脂肪酸、3分の2を単価(一価)不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸(とくに魚介類に含まれるオメガー3脂肪酸)から摂ることが理想的です。
脂質を多く含む食品
飽和脂肪酸を多く含む食品は、肉類・乳製品・卵黄・チョコレートなどがあります。
肉類は脂質の少ない部位(牛・豚のヒレ、皮を除いた鶏肉など)、乳製品は低脂質なもの、チョコレートはカカオ含有率の高いもの(70%以上)がお勧めです。
単価(一価)不飽和脂肪酸は(オメガー9脂肪酸)はオリーブオイルやアボガドに多く含まれています。
多価不飽和脂肪酸では、オメガー6脂肪酸は亜麻仁油・ナッツ類などに、とくに積極的に摂りたいオメガー3脂肪酸はサケ・サバ・イワシなどの魚介類に多く含まれています。
(青魚に含まれるDHAやEPAという成分は、体脂肪の増加を抑える効果が認められています)
また、調理の方法も揚げ物やフライにすると脂質が増えますが、煮る・蒸す・焼く・刺身にすると余分な脂肪が落とされるようになります。
まとめ
肉類や乳製品に多く含まれている飽和脂肪酸は、常温で固まる性質がある(体内でつまる恐れがある)ので摂りすぎには注意が必要ですが、適度に摂取すれば筋肉をつくるホルモンであるテストステロンのレベルを高める作用もあります。
また必須脂肪酸である魚介類に含まれるオメガー3〈n-3系〉脂肪酸にも、筋肉の成長や関節の回復を促す働きがあり、体温の維持や内臓の保護など、健康全般の向上にも効果が期待できます。
体づくりの成果を上げるには、1日に体重1kgあたり約1gの脂質の摂取が勧められます。
肉類は脂質の少ない部位(牛・豚のヒレ、皮を除いた鶏肉など)、乳製品は低脂質なもの、チョコレートはカカオ含有率の高いもの(70%以上)がお勧め。また青魚に含まれるDHAやEPAという成分には体脂肪の増加を抑える効果が認められています。
調理の方法も揚げ物やフライにすると脂質が増えますが、煮る・蒸す・焼く・刺身にすると余分な脂肪が落とされるようになります。