
「ダイエット時は食事回数を減らす?増やす?効果的な食事方法は」
トレーニングをしている人やダイエット中の人は、特定の食事法をに固執したり、いろいろなダイエット法に乗り換えたりしているかもしれません。
ここでは16時間断食など食事回数を減らす方法と、間食も含めて食事回数を増やす方法の効果や注意点を解説していきます。
16時間断食のやり方と効果

16時間断食はその名の通り、16時間を「食べない時間」として、残りの8時間には好きなものを食べていいという方法です。
断続的(間欠的)断食とも呼ばれ、人によっては食べない時間を12時間にしたり、20時間まで延ばすといったケースもあります。
断続的な断食の利点は、食べる時間帯を制限することで食事の回数が減り、そうすることで1日の総摂取カロリーも減って減量につながること。
体内のコレステロール値や中性脂肪値が改善され、細胞の炎症や代謝ホルモンの異常が抑えられる、体脂肪を増やすインスリンのレベルのコントロールにつながるといった可能性が期待されます。
また、食べる時間・食べない時間は生活の状況に応じて自分で決めることができるので、スケジュールに組み込みやすいといわれています。
難点は、食べる時間が制限されることで精神面でのストレス(イライラしたり、怒りっぽくなるなど)が増えることが報告されています。
(空腹になると、グルコース:ブドウ糖などの単糖類が急激に低下し、不安や抑うつ感、ストレスが引き起こされるといわれています)
そして断食ダイエットでほぼ共通して言われるのが、減量効果は上がるが、筋肉量の減少も大きかったということ。
そのためボディメイクのために筋トレをしている人は、過剰に行わないように注意する必要があります。(筋肉が減れば体のラインは崩れ、また代謝が落ちて後でリバウンドしやすくなります)
また60~70代以降の高齢者の方は、筋肉量を維持することが健康的な生活を維持する必須条件になるので、絶食は避けた方が無難です。
長寿には3食を(必要であれば間食も)しっかりと食べて、肉・魚・卵など筋肉をつくる栄養素であるたんぱく質を十分に摂取することが大切です。
一度に大量に食べ過ぎない

食事回数を減らした場合も、1度に大量に食べ過ぎないよう注意が必要です。
一度に食べ過ぎると消化に負担がかかり、吸収が悪くなって、余分なカロリーが体脂肪として蓄えられる可能性が大きくなります。
(とくに、食後に体を動かさない場合はそうなりやすくなります)
断続的断食法でも、栄養価の高いものを適度に摂って健康を維持したり、またトレーニングを行っている人であれば筋肉の修復や発達を促すといった点も、食事の大事なポイントになります。
食事回数を増やす効果

筋肉量は維持して余分な体脂肪を減らす方法として、ボディビルダーなどが以前から実践している食事法が食事回数を増やすことです。
1日の全体をとおして少しずつ、何回かに分けて食事を摂るようにすれば、体内に栄養素を絶えず供給することができるようになります。
それによって栄養素は吸収されやすくなり、これらの栄養素の血中量も安定することが知られています。
ダイエットで3食の量を減らしている場合でも、食間に軽食を摂ることで空腹感が抑えられ、筋肉量は維持して体脂肪を落とす効果が期待できます。
通常の食事では筋肉をつくるたんぱく質(脂質の少ない肉・魚・卵・低脂肪の乳製品・大豆製品)と、食物繊維を含む穀物(オートミール・全粒粉やライ麦を含むパン・そば・玄米など精白されていないもの。いも類もいいですが、糖質が多いので量に注意)を中心にします。
間食にはナッツ類やチーズ、または高カカオ(70%以上)のチョコレートなど脂質を含むものを少量か、たんぱく質が不足気味の場合はプロテインで補充するのも効果的です。
まとめ
・16時間断食など断続的(間欠的)断食法は、食べる時間を制限することで1日の総摂取エネルギーを減らすことができ、それにより減量の効果が期待できる。
また、食べる時間・食べない時間は自分の生活の状況に応じて決めることができるので、スケジュールに組み込みやすい。
・断続的断食では食べる時間が制限されるので、精神面でのストレスが増えることが報告されている。
また筋肉量に減少も多く見られるため、ボディメイクが目的の人や高齢者や控えた方が無難(この場合は食べる量も回数も増やしたほうがよい)。
・筋肉量を維持して余分な体脂肪を減らすには、1回の食事量を減らして回数を増やす方法が効果的。
栄養素の消化・吸収を進めながら、体脂肪の蓄積を減らすことができる。