
たんぱく質は筋肉のほか、体内の臓器・皮膚・髪・爪などの体の組織やホルモン、免疫物質をつくる大切な栄養素。
近年では、ダイエットや長寿にもたんぱく質が重要といわれるようになっています。
ではたんぱく質は1日にどのくらいの量が必要で、どんな食材に多く含まれているのでしょうか?
この記事ではたんぱく質の必要量や多く含まれる食材、手軽に摂取するためのアドバイスなどをのせていきます。
1日に必要なたんぱく質の摂取量は?

1日に必要なたんぱく質の摂取量は、体重1kgあたり1~1.6gが目安(体重50kgの場合、50~80g)。
1gが最低限必要な量で、1日の活動量が多くなればそれだけ摂取する量も多くなります。
(ボディビルダーなど、ハードに筋トレを行っている人は体重1kgあたり2~3gに及ぶ場合も。
また体脂肪を減らすダイエットや、最近では高齢者の方も筋肉の損失を防ぐため、たんぱく質を多く摂るほうがいいとされています)
たんぱく質は1回の食事でどのくらい摂ればいい?

たんぱく質を一度にどのくらい消化できるかは個人差がありますが、一般的には1食で20~30gが目安。
(筋肉量が多い人は1食50~60g摂っても問題ない場合もありますが、通常は一度に多く摂っても消化・吸収して利用することはできません)
たんぱく質は体内に蓄えておくことができないので、3食+1~2食の間食も含めて、1日に必要な分を摂るようにします。
たんぱく質が豊富に含まれている食品は、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品など。
100gの肉や魚(だいたい片手ぶんの手のひらに乗るサイズ)で約20g、卵1個で6~7gくらいのたんぱく質を摂ることができます。
3食にこれらの食品を含めて、足りなさそうな場合は低脂肪の乳製品や大豆製品も加えて補うようにします。
手軽にたんぱく質を摂る方法は?

炭水化物(糖質)を多く含む食品は、パンやおにぎり・めん類などで摂ることができるので、時間がないときはほぼ糖質のみで済ませてしまうことが多いかもしれません。
対処法としては、それらにサラダチキンやローストビーフ、鮭やツナ・サバ・イワシなどの刺身や缶詰・ソーセージなどをあわせたり、低脂肪の牛乳やヨーグルト・チーズ、納豆・豆腐・枝豆、あるいはナッツ類などを少し加えると、たんぱく質の量を増やすことができます。
また、卵だとレンジで目玉焼きにしたり、まとめてゆで卵にしてストックしておくと便利です。
その他にも、今ではさまざまなタイプのプロテイン(たんぱく質のサプリメント:栄養補助食品)もあるので、これらをおやつ代わりに摂ることもできます。
たんぱく質の含有量が高いプロテインパウダーだと、余分な糖質や脂質は抑え、手軽に10~20g程度のたんぱく質を摂ることができます。
一般的にプロテインのなかでは、ホエイプロテインが消化・吸収がスムーズで、溶けやすく飲みやすいので初めての方やトレーニング後にもおすすめ。
食事の間隔が空いてしまうという方は、消化・吸収がやや遅く進むソイプロテインを利用するという方法もあります。
まとめ
1日にたんぱく質の摂取量は、体重1kgあたり1~1.6gが一般的な目安。
筋肉量を維持するには、1食で20~30gくらいを目安に3食+間食で、肉や魚のほか卵・乳製品・大豆製品・ナッツ類・プロテインなどから1日に必要な分量を目指すようにします。
動物性のたんぱく質を摂る場合は、魚をのぞいて脂質が多くなり過ぎないよう注意。
日替わりで多様な食品から選択するようにすると、そこに含まれるビタミン・ミネラルも摂取することができ、たんぱく質の合成や健康の維持に役立つことが期待できます。