
ダイエットに効果的なのは、運動と食事。もうひとつが、良い睡眠をとることです。
睡眠時間が短いとホルモンのバランスが崩れ、食欲が増進して太りやすくなるという専門誌の報告もあります。
また睡眠がきちんととれていないと、筋肉をつくる成長ホルモンも十分に分泌されず、代謝(余分なエネルギーを消費する割合)が減るともいわれています。
この記事では、ダイエットにも効果的と考えられる適切な睡眠時間、睡眠の健康効果、よく眠るためのコツを検証していきます。
睡眠が不足すると、太りやすく
睡眠時間が5時間以下の人の場合は、6~7時間以上の人の場合に比べ、年間のBMI(*)の上昇率が約4倍になるといわれています。
⦅BMI:ボディマスインデックス、身長と体重から算出される、肥満度を表す体格の指数。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で22前後が適正、25以上と肥満とされています⦆
睡眠が不足すると、せっかく筋トレをして食事で栄養を摂取しても、睡眠中に分泌される成長ホルモンが十分に出ず、筋肉の発達が遅れ、またエネルギーを消費する割合である代謝率が落ちてくる可能性があります。
個人差はありますが、可能であれば7~8時間の睡眠時間は確保したいところです。
睡眠不足は食欲が増加しやすい
睡眠が不足すると、食欲を抑制するホルモンが減り、一方で食欲を増進させるホルモンの分泌が増えるという研究もあります。
また、睡眠が不足した状態だと理性的な判断が難しくなり、衝動的に食べてしまう可能性も高くなってきます。
睡眠の効果とよく眠るためのコツ3選!
質の良い睡眠を確保することの利点は、
①記憶力(頭、脳)の整理
②免疫力の向上
③アンチエイジング(成長ホルモンが分泌されることによる、若返り効果)などが期待できます。
最近の研究による、よく眠るための効果的なコツは
①朝、起きる時間を一定にする
とくに効果的なのは同じ時間に起床する習慣をつけること。
いつも同じ時間に起きるようにすると、自然とその時間に目が覚めるようになり、その後、16~17時間後くらいに眠くなってきます。
②就寝時間の90分~1時間前に入浴する
いったん体を温め、その後、体が冷えてくるとスムーズに眠りに入れることが知られています。
(時間がないときは、サッとシャワーを浴びるだけでも可)
③就寝前は、読書や日記などを書いてリラックスして過ごす
就寝直前はスマホやパソコンによるライトを避け、飲酒や激しい運動は控え、神経系をリラックスさせるようにします(ヨガやストレッチなど軽めの運動は、神経系を休める効果が期待できます)。
1日の1/3である7~8時間を睡眠(回復)にあてることができればダイエットのほか、起きている2/3でベストなパフォーマンスを発揮することもできます。
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