
筋肉の成長を促すためには、1日をとおして頻繁に食事を摂ることが基本。ダイエット時も、食事回数を増やした方が食欲のコントロールが行いやすくなります。
ここでは、食事回数を増やすことによる体づくりの効果について解説していきます。
食事間隔が空くことのデメリット
3食の食事時間の間隔が長くなると、血糖値の乱高下が起こりやすくなります。
空腹が続くと血糖値が下がり、脳で使用するエネルギーが足りなくなり、集中力が低下したりストレスも増えてきやすくなります。
また、その後に食欲のコントロールが効きづらくなり、過食してしまいがち。
そうなると今度は血糖値が急上昇して、体内ではそれを抑えるためにインシュリンが分泌されますが、インシュリンは体に脂肪をため込む働きもあるので、太りやすくなります。
さらに、いったん血糖値が上がると気分は良くなりますが、その後に血糖値はまた急降下するので、すぐに食べたくなるという悪循環に陥りやすくなります。
食事回数を増やすことの効果
トレーニングを行っている人に、ホエイプロテイン(タンパク質のサプリメント:栄養補助食品)80gを、
①1.5時間おきに毎回10gを摂取、
②3時間おきに毎回20gを摂取、
③6時間の間隔を置いて1回に40gを摂取した実験によると、
タンパク質の貯留(摂取したホエイが、筋繊維内に保留された量)がもっとも増えたのは、②の20gずつを3時間おきに摂った時だったという結果が出ています。
(これは、一般的なプロテインの用法でもあります)
食事回数を増やして体を引き締める
筋肉量を増やしたい場合、トレーニングと併用して3食の合間に20g程度のプロテインを1日に数回補給することで、タンパク質の摂取量を増やし筋肉をつけていくことができます。
また、ダイエット時もタンパク質の摂取量は高めに維持して(ダイエット時も摂取カロリーは減らす一方、筋肉や体の組織を維持するため、低脂質のタンパク質は増やす必要があります)、糖質の摂取を抑えていくと、体脂肪を減らすのに効果的です。
(タンパク質を摂ると体は熱を発生して、消費エネルギーを増やす効果もあるので、食事毎に少しずつタンパク質を摂っていくことが勧められます)
食事回数を増やすことで空腹を防ぎ、食欲をコントロールしながら引き締まった体をつくることができます。
まとめ
食事の間隔が空きすぎると血糖値の乱高下が起きやすく、また食欲のコントロールが難しくなるので、体脂肪が蓄積されやすくなります。
トレーニングと併用して、3食の合間に20g程度のプロテイン(タンパク質のサプリメント:栄養補助食品)を数回摂取することで、筋肉量を増やしていく効果が期待できます。
ダイエット時も、低脂質のタンパク質の摂取量を多くして糖質を抑えることによって、体脂肪を減らしていく効果が見込めます。