
ベントオーバーロウは、背中のもっとも基本エクササイズのひとつ。バーベル・ダンベル・マシンと様々な器具で行うことができます。
この記事では、ベントオーバーロウで鍛えられる筋肉と正しいやり方、効果を上げるための応用を解説していきます。
ベントオーバーロウで鍛えられる筋肉
上体を前傾してウェイトを引くベントオーバーロウは、背中の広背筋(わきの下の筋肉)・僧帽筋中部(背中の上部・中央)・菱形筋(僧帽筋の奥)など、背中全体が鍛えられる基本エクササイズです。
補助的に、上腕二頭筋(力こぶ)や三角筋後部(肩の後ろ)、また体を安定させるのに下背部やハムストリングス(太ももの裏側)・殿筋(ヒップ)なども働きます。
ロウ動作はダンベルやバーベル、ケーブル(ワイヤーを引くマシン)、またジムによっては専門のマシン(写真はTバーロウ)など、さまざまな器具で行うことができます。
ベントオーバーロウのやり方
軽く膝を曲げて股関節を屈曲し、上体を床とほぼ平行かやや起こしてして、背中をしっかりと伸ばします。肩幅からやや広めにウェイトを持ち、腕を伸ばします。
体幹部にしっかりと力を入れ、ウェイトを腰に向かって引きあげていきます。肘は体側に引きつけておき、背中の筋肉の収縮を感じ取りながら(引き締めながら)動作を行います。
肘をしっかりと後方へ引き背中の筋肉を収縮させてから、ゆっくりと腕を伸ばしてウェイトを下ろし、繰り返します。
効果を上げるためのポイント
動作全体をとおして脚と背中の筋肉にしっかりと力を入れておき、緩めないこと。
筋肉をつけるには8~12回できる重量(筋力アップの場合は、もう少し重く)で、2~4セットが目安。(体力や、プログラム全体で調節するようにします)
筋力がいるエクササイズになるので、トレーニングの前半に採り入れることが勧められます。
部位ごとに鍛える応用テクニック
上背部により重点をおきたい場合は、手の幅をやや広くして、わきを空けて肘を横に突き出すようにします。
こうすると、僧帽筋やと三角筋後部の働きが大きくなります。
この方法で行う場合は、発揮できる筋力が減少するので、ウェイトはやや軽めにして行います。