
前回の記事では、2種目を連続して行うスーパーセット法(拮抗する筋肉に対して行う)と、コンパウンドセット法(同じ部位を対象にして行う)について書いてみました。
▼スーパーセット法・コンパウンドセット法については、こちら

今回は、さらにハードになるトライセット法とジャイアントセット法について。
筋肉をさらにハードに追い込む効果的なやり方とメニューの組み方の例、取り入れる際の注意点などを解説します。
トライセット法とは
トライセット法は、同じ部位のエクササイズを3種目連続して行うやり方になります。
例えば三角筋(肩の筋肉)の場合だと、まず中程度の重さのダンベルで、ダンベルプレスを8~12回。三角筋の前部を鍛えます。
続いて休憩を挟まず、やや軽めのダンベルでラテラルレイズを8~12回。三角筋の中部(肩の側面)を刺激します。
さらに続けて、上体を前に倒しベントオーバーラテラルを8~12回。三角筋の後部を刺激します。
3種目を連続して行い、これを1セットとして少し休憩を入れ、3~4セット程度繰り返します。
これにより、短時間で集中して肩をバランス良く鍛えることができ、筋肉に焼けつくような感覚を得ることができます。
▼肩の筋トレ種目一覧は、こちらをご参照ください

ジャイアントセット法とは

ジャイアントセット法は、一つの部位に4種目以上を組み合わせて行うやり方になります。
例えば腹筋の場合だと、リバースクランチを15~25回、腹直筋下部(下腹)を鍛えます。
その後に続けて2種目目にツィスティングクランチを15~25回、腹斜筋(わき腹)を鍛えます。
さらに3種目目にクランチを15~25回、腹直筋上部(腹部正面)を鍛えます。
そうして4種目目にプランクを20~60秒、腹横筋(腹部奥)を刺激します。
これで1セットとして、短い休憩を挟んで3~4セット繰り返します。
▼腹筋の種目一覧は、こちらをご参照ください。

トライセット・ジャイアントセット法を行う際の注意点
通常のボディメイク・筋肥大(筋肉をつける)のための筋トレでは、セットの最後のほうが限界か、その一歩手前まで筋肉を疲労させるようにしますが、トライセットやジャイアントセット法では正しいフォームで動作を継続するため、限界がくる前に次の種目へ移ります。
基本的なメニューの組み方としては、同じ部分に偏らず(例えば、肩の前側のみなど)、バリエーションを持たせること。
また、これらのテクニックは強いパンプを得て、シェイプアップにも効果が期待できますが、扱うウェイトは軽くなってきます。(そのため、基礎的な筋力アップには向いていません)
非常に強度も高くなるので、通常のトレーニングにときおり変化をつける意味で加えるか、減量期に区切って行うなどすると効果的です。
まとめ
トライセット法は、同じ部位のエクササイズを3種目連続して行うやり方になります。これを1セットとして少し休憩を入れ、3~4セット程度繰り返します。
ジャイアントセット法は、一つの部位に4種目以上を連続して行うやり方になります。これを1セットとして少し休憩を入れ、3~4セット繰り返します。
トライセットやジャイアントセット法では正しいフォームで動作を継続するため、限界がくる前に次の種目へ移ります。
基本的なメニューの組み方としては、同じ部分に偏らず(例えば、肩の前側のみなど)、バリエーションを持たせること。
また、これらのテクニックは強いパンプを得て、シェイプアップにも効果が期待できますが、扱うウェイトは軽くなってきます。
非常に強度も高くなるので、通常のトレーニングにときおり変化をつける意味で加えるか、減量期に区切って行うなどすると効果的です。