
通常のクランチ(腹筋の種目)でも腹斜筋(わき腹の筋肉)は補助的に鍛えられますが、ツイスティングクランチだと、さらにサイド部分に効かせることができます。
この記事では、ツイスティングクランチのやり方・回数・セット数、鍛えられる部位、効果を上げるやり方のコツを解説していきます。
ツイスティングクランチのやり方・回数・セット数
腹筋のもっとも基本的な動作であるクランチだと、主に腹直筋(腹部正面・上部)に負荷がかかりますが、これにひねる動作を加えると、内・外腹斜筋(わき腹)に効かせることができます。
クランチでは、仰向けになってヒザを90度に曲げ、上体(肩)を正面にわずかに上げ、ろっ骨を骨盤に近づけて腹直筋を引き締めるようにして力を入れます。
ツイスティングクランチでは、上体を上げながら、片側のヒザのほうに対角の肩(右肩なら、左のヒザ)に近づけるようにしてひねりを加えます。
脊柱を回旋する(上体をひねる)動作により、腹斜筋により負荷がかかるようになります。
最初は片側で10~15回×1~2セット、慣れてきたら~25回×3セットを目安に増やしていくと効果的です。
左右交互に行ってもよいですし、片側で指定の回数を行って、同様に反対側を行うようにしてもよいです。
ツイスティングクランチで鍛えられる部位
わき腹にある内腹斜筋・外腹斜筋は、脊柱を側屈する(横に倒した上体を起こす)・回旋する(ひねる)働きがあります。
脊柱を屈曲する(体を丸める)クランチ動作にひねりを加えることによって、ツイスティングクランチでは腹直筋のほか、内・外の腹斜筋の働きを強めることができます。
この他、腹筋の深部にある腹横筋(呼吸をする際に働く筋肉)も、補助的に鍛えることができます。
ツイスティングクランチで効果を上げるコツ
ツイスティングクランチでは、最初は手を太ももの表にそえて、片側のヒザに向けて対角の肩を上げるようにすると行いやすくなります。
手を徐々に頭の方へ上げていく(お腹の上に置く、胸の前で組む、頭の横で組む、天井・頭上方向へ伸ばす)と、腕の重さが加わって負荷を上げることができます。
さらに対角線上の脚(ヒザ)も上げて肩に近づけるようにするバイシクルクランチだと、腹直筋下部(下腹)の働きも大きくすることができます。
バイシクルクランチだと、ヒザを曲げて行うと強度が軽く、徐々に伸ばしていくと、より脚の重みが加わって強度を上げることができます。
まとめ
通常のクランチ(体を丸める腹筋の種目)だと主に腹直筋(腹部正面)に負荷がかかりますが、そこからひねりを加えたツイスティングクランチだと、内・外腹斜筋(わき腹)の働きを強めて、サイド部分を鍛えることができます。
ツイスティングクランチでは、上体を挙げるとき、肩を対角線上の脚(ヒザ)のほうへ近づけるようにしてひねりを加えると、左右のわき腹に効かせることができます。
指先をヒザの方へ伸ばすと軽い負荷で、天井や頭上へ伸ばすと強度が高くなります。
また対角の脚(ヒザ)も持ち上げるバイシクルクランチだと、腹直筋下部(下腹)の働きも大きくなり、より強度を上げて腹筋を鍛えることができます。